桑茶とは桑の葉のお茶のことですが、桑の葉は日本各地にある日本人なら誰しもどこかで見ている可能性の高い落葉樹です。
古来から蚕のエサとしても使われてきていた桑の葉は、養蚕地を中心にお茶として飲まれていました。
桑の木は葉だけでなく、根の皮・枝・桑の実が漢方として使われてきたことからも余すことなく使えるかなり万能な木といえます。
◆桑の葉の効果とは?
桑の葉には
・ビタミンC、B1、B2、A
・亜鉛
・鉄分
・マグネシウム
・カルシウム
・食物繊維
・各種フラボノイド
・カロテン
・γアミノ酪酸
などが含まれています。これだけでもかなり優秀ですよね。
特に日本人の食生活で不足しがちな栄養素も効率的に補えることができるほどで、カルシウムは牛乳の24倍、鉄は小松菜の15倍、カロテンはホウレン草の10倍もありこれだけでも魅力的だと思いますよね。
また特筆すべきは「血糖値抑制効果」がある「DNJ」という1ーデオキシノジリマイシン。
簡単に説明してみるとこのような差があります。
【通常】
食べた糖分が小腸で糖質分解酵素により分解、体内へ吸収され血糖値があがる
【桑の葉を摂取した場合】
食べた糖分が桑茶のDNJにて糖分の分解を抑制、吸収が調節され、吸収されなかった糖分が排出される
このように糖分の吸収を阻害・調整してくれるので、糖尿病の予防や改善として非常に優秀なのです。
今の時代、ペットボトル症候群と呼ばれるものがあるように、簡単に糖分を吸収することができる時代で糖尿病が昔に比べると身近な病気として存在しています。
なので、糖尿病の予防としても効果的な桑茶は非常に今の時代にとっても大切になってくるといえます。
また桑の葉に含まれるフラボノイド類は、コレステロール値や中性脂肪をさげてくれる効果があります。
そしてLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が活性酸素によって酸化されるのを防ぐので、高脂血症や動脈硬化の予防にもなりますし、酸化LDLは血栓ができやすい体質にしてしまう原因なので、これからの健康に対しても摂取したい成分です。
◆桑茶には副作用はあるのか?
今のところ何ら問題なく使われていて、健康被害の報告もありません。
まさに自然がくれためぐみという他ありません。
まれに膨満感が出る場合もありますが、まれなので通常気にすることはないといえます。
糖尿病で治療中の場合には、医師に相談してからの摂取が良いでしょう。
妊娠中・授乳中の場合にもカフェインフリーの桑の葉茶なら問題なく飲めます。
ただし、妊娠中・授乳中のデータがないというのも事実で、人によってはデータがないことから避けるべきと言われる人もいます。
◆桑茶の味は?飲み易い?
桑茶の味は苦味などがなく、ほのかに甘いので飲み易いという意見が多くみられます。
苦味の少ない抹茶、という表現もされていました。
お茶の渋みが苦手な人も安心して飲むことができるので、嬉しいですね。
蚕が好むだけあって、やはり美味しいようです。
またお茶だけでなく、桑の葉のスイーツなども作られています。
◆まとめ
桑茶は気軽に摂れるものなので、ここまで安全で体にいいと普段から飲みたいですね。
便秘にも良いという声もあるので、体の内側からのデトックスにも効果がありそうです。
簡単に飲めて値段も安いならやはり桑茶はいいのかも。と思えますね。
若いからといって好き放題に生活していると後が大変なもの。
新生活で荒れた食生活になっていたり、健康診断の結果があまり良くなかった人も、桑茶で健康への道を歩き出してみるといいいですね!
桑茶の効果とは?何か副作用はあるの?
投稿日:2017年4月17日 更新日:
執筆者:ももりんご